行政書士:生島清身のページをご覧いただきありがとうございます。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で昨年の同月と比べて売上が50%以上減少した月があれば対象となる「持続化給付金」(給付上限額:個人事業者100万円)の申請受付が5月1日に始まりました。
「持続化給付金」申請ページ
業種・職種は特に限定されておらず、農業、漁業、製造業、飲食業、小売業、作家、俳優業など幅広く対象となります。(フリーランス含む)
・インターネットでオンライン申請します。(スマホでも可)
(添付書類はPDFファイルや写真画像で送信する)
・申請期限は2021年1月15日です。
2020年1月~12月の間で、前年の同月と比べて感染症拡大の影響で売上が50%以上減少した月(A月)を申請者自身で選び、下の計算式で給付額を計算します。
・給付額=2019年の年間売上-(A月の売上×12か月)
現時点(5月)で申請をお考えでしたら1月~4月の間で比較する月を選ぶことになります。「売上」とは経費を引く前の事業収入のことです。計算式で100万円を超える場合は給付上限額の100万円となります。(別途アルバイト等で給与収入や雑収入があってもそれは売上には含みません)
6/29追記:税務上の雑所得又は給与所得で確定申告をしている方も申請可能となりました。詳しくはこちらの申請要領をご参照ください。
私は行政書士ですが現在は講演活動が中心となっていて、今年も数か月先まで講演依頼をいただいていたのですが、感染症拡大の影響で2月下旬~7月までの講演予定がなくなりました。ですので3月も4月も売上が50%以上減少しており私も対象者です(^^;)
さて、ここでは次の3項目にあてはまる個人事業者の方を対象に、
・2019年分の確定申告(青白申告・白色申告)を済ませた
・今後も事業を継続していく意思がある
・2020年1月~12月の間で感染症拡大の影響で前年同月比50%以上売上減少した月がある
(前年の月別売上が確認できないときは前年の月平均売上と比較)
申請時の添付書類でつまづきやすい「2019年分の確定申告書」を中心に解説します。
(※法人の申請手順は法人編をご覧ください)
■「2019年分の確定申告書」のなかで必要なのは、
青色申告している方
・確定申告書第一表(1枚)の控え
・所得税青色申告決算書(2枚)の控え

白色申告している方
・確定申告書第一表(1枚)の控え

ここまではややこしくないのですが、その「控え」に税務署が受付したという日付入りの収受日付印押印(e-Tax送信の場合は受付日時と受付番号の記載)が「ない」という場合、追加書類が必要となります。
次の(1)~(4)でご自身の該当するところをご覧ください。
(※(3)の該当者が多いのではと推測します)
(1)確定申告書を税務署に郵送か持参で提出した。その控えに税務署の受付日の押印(収受日付印)あり。
→そのままでOK(確定申告書に関して追加書類は必要なし)
(2)確定申告書をe-Taxで送信した。その確定申告書の上部に電子申告の「受付日時」「受付番号」の記載あり。
→そのままでOK(確定申告書に関して追加書類は必要なし)※6/26情報:「受信通知」(下記(4)参照)を追加添付した方が審査が早くなるようです。
(3)確定申告書を税務署に郵送か持参で提出した。その控えに税務署の受付日の押印(収受日付印)なし。
→追加で「納税証明書(その2所得金額用)」が必要

(4)確定申告書をe-Taxで送信した。その確定申告書の上部に電子申告の「受付日時」「受付番号」の記載なし。
→追加で「受信通知」が必要
→「受信通知」が用意できない場合(3)同様に「納税証明書(その2所得金額用)」が必要

※「納税証明書(その2所得金額用)」入手方法は国税庁HPをご覧ください。
※「受信通知」はe-Taxログイン後のページで確認できます。
■その他の添付書類
・2020年対象月(50%以上売上減少した月)の売上台帳等
(様式の指定なし、対象月の売上とわかるよう年月を明確に記載のこと)

・通帳の写し(表紙写し・1~2頁目の見開き写し)

・本人確認書類

必要な添付書類は以上です。
添付書類が準備できたら、「持続化給付金」申請ページにアクセスしてメールアドレスを入力して仮登録します。その後届いたメールから再度アクセスして申請者自身でログインIDとパスワードを決めて本登録するとマイページができます。
※パスワードは8文字以上で設定。1個以上の半角英文字(大文字・小文字いずれも可)、1個以上の数字を含んだもの。
その後、マイページで次の内容を入力していきます。
■入力事項
(1)屋号・雅号
(2)申請者住所
(3)業種
(4)申請者氏名
(5)生年月日
(6)連絡先(電話番号・メールアドレス)
(7)2019年の事業収入
(8)売上減少の対象月及び前年同月の月間事業収入
※(7)と(8)を入力すると給付予定額が自動計算されて画面に表示されます。
(9)申請者本人名義の振込先口座情報
(10)設立年月日(日付が不確かであれば近い日付の入力で可)
入力途中での保存はできません。また申請後に内容修正できません。
もし申請に不備・不明点がある場合は後日メールで連絡がありマイページで確認して対応しますが、給付が遅れてしまうことにもなりますので、入力ミス、添付ミスがないよう注意しながら入力をすすめていきましょう。
申請内容に不備がなければ2週間程度で銀行口座に給付金が振り込まれるとのことです。また、給付通知(不支給の場合には不支給通知)が発送されます。
解説は以上です。
ここがちょっとわからない、そもそもPC操作が苦手でオンライン申請なんてできるのかな、、という方はどうぞお気軽にお近くの行政書士にお問合せ下さい。
行政書士は国家資格であり書類を整えるプロです。守秘義務がございますので相談内容が漏れることはありません(^^)
<生島清身のプロフィールです>
行政書士・社会人落語家
大阪市出身、2015年8月より東京都在住。
秘書業務、インターネット関連業務を経験後、41歳で不妊治療をスタート。仕事を休業し治療に励む傍ら着物好きが高じNHK朝ドラ「ちりとてちん」の影響もあり本格的に上方落語を勉強。繁昌亭落語家入門講座修了時に高座名「天神亭きよ美」を授かる。その後、行政書士試験に合格し行政書士事務所を開業。不妊治療を通して生命誕生の神秘に気づき、相続業務を通して本当に大事な物は何かについて考えたことを形にするべく遺言をテーマに家族や人生について考える落語「天国からの手紙」を創作。2011年より落語を交えた笑って学べる終活関連講演を各地で行う。(朝日・読売・毎日・産経各紙面、NHKニュースで取り上げられる)