自筆証書遺言どこで保管?法務局主催落語で終活セミナー
行政書士:生島清身のページをご覧いただきありがとうございます。
令和5年12月6日(火)横浜地方法務局主催の終活セミナーで、な・な・なんと、落語を交えてお話しさせていただきました!
「終活を家族みんなで楽しく賢く!」と題した市民向けセミナーで、
・自筆証書遺言書保管制度の広報
・相続登記の義務化が来春始まることの周知
・遺言書を身近に感じていただきたい
といった目的で開催されました。
3部構成で私は第1部を担当し、まずは創作落語「天国からの手紙」を口演。
天国の入口の手前まで行ったお母さんが「遺言書を書かずにここまで来てしもた~」と後悔するなか、そこで出会う天国への案内人に自筆証書遺言の書き方を指導してもらい、それを子どもたちに届けるというファンタジー?な内容が含まれた落語です。
お世話になった向かいのヨシコさん(相続人ではない人)に遺してあげたいときは遺言書が必要だということも知っていただけるようなストーリーになっています。
笑いどころが少な目のお噺ですが、横浜市民の皆様は反応良く笑ってくださり有難く思いました。
落語が終わった後すぐに高座から演台に移り、落語のなかのお母さんが書いた遺言書を元に、自筆証書遺言の作成方法についてわかりやすくお話しました。
落語のなかには出てきませんが、
・遺言執行者の指定
・本文以外の財産目録となる別紙資料は自筆作成でなくてもOK
・ただし財産目録となる各資料には署名と押印が必ず必要
といったことも説明しました。
質疑応答では時間が足りなくなるほど活発にご質問いただき、関心の高さが窺えました。
第2部は横浜中税務署職員による「相続税の基礎知識」、第3部は法務局職員から「自筆証書遺言書保管制度」「相続登記の義務化」の説明がありました。
講師依頼の打診をいただいた際に、私でお役に立てるのだろうか私では力不足ではないかと思ったりしましたが、セミナーの申込受付が始まると多くの申し込みがあり定員の枠を増やしても断らざるを得ないぐらい反響があるとご報告いただき、安堵するとともに頑張らなくちゃと思った次第です。(当初定員50名とお聞きしていましたが枠を増やして130名まで受付されたそうです)
会場の横浜地方法務局1階共用会議室には、当日3人掛け机が40台並び満員御礼となりました。
セミナー終了後に「わかりやすかった」「楽しかった」「遺言書ってそんなに難しくないんですね」などお声がけいただき、終活セミナーなのにニコニコと会場を後にされる受講者さんをお見送りしながら、私の使命は果たせたのかなと嬉しく思いました。
当日、読売新聞と東京新聞の取材があり、
・12月13日の読売新聞(神奈川版)
・12月19日の東京新聞(横浜・神奈川版)
に記事掲載いただきました。
東京新聞の記事はWebサイトでもご覧いただけます。
「終活のこと 落語で学ぼう 横浜市で行政書士が遺言書セミナー」
(後日リンク切れとなる場合もあるかもしれません)
法務局の会議室に「高座」が設けられたことはこれまであったのかわかりませんが、コピー用紙の入った段ボール箱を積み重ねて設えてくださいました!舞台袖でそのことを知ったとき、なんだか法務局らしいなと笑みがこぼれました(笑)
コピー用紙入り段ボール箱の高座は初めての経験でしたが、安定感抜群でした!
貴重な機会をいただいたと思っております。創作落語「天国からの手紙」を気に入っていただき今回のセミナーを企画いただきました横浜地方法務局の皆様には心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
(コピー用紙入りの段ボール箱で設えてくださった高座)
(当日の資料が入った「とうきつね」ファイル、かわいいですね)
●創作落語「天国からの手紙」あらすじ(作/生島清身)
息子二人、娘一人が見守る中、病室にて母があの世へ。
母は天国へ行き、天国への案内人と出会い、遺産が不動産中心で相続人が複数いると必ず相続争いがあることを聞く。そして、ペットの世話をお願いしている向かいのヨシ子さんに財産を遺したいときは遺言書が必要なことを教えてもらう。天国への案内人の指導のもと自筆証書遺言を作成し、更に息子・娘への手紙もしたためる。手紙には看取りについての考えを伝えてなかった後悔の念も書き記す。遺言書と手紙を地上に届けてすぐに天国の入口に戻り、息子・娘の様子をあの世から見守る母。最初は言い争いをしていた息子・娘も、母からの手紙を読んで改心。思い残すことはもうないと三途の川を渡ろうとする母。そのとき大事なことを思い出す…。
<生島清身(天神亭きよ美)のプロフィールです>
行政書士・社会人落語家
大阪市出身、2015年8月より東京都在住。
秘書業務、インターネット関連業務を経験後、41歳で不妊治療をスタート。仕事を休業し治療に励む傍ら着物好きが高じNHK朝ドラ「ちりとてちん」の影響もあり本格的に上方落語を勉強。繁昌亭落語家入門講座修了時に高座名「天神亭きよ美」を授かる。その後、行政書士試験に合格し行政書士事務所を開業。不妊治療を通して生命誕生の神秘に気づき、相続業務を通して本当に大事な物は何かについて考えたことを形にするべく遺言をテーマに家族や人生について考える落語「天国からの手紙」を創作。2011年より落語を交えた笑って学べる終活関連講演を各地で行い、近年「人生会議(ACP)」関連の講演依頼も増えてきている。
(過去に朝日・読売・毎日・産経各紙面、NHKニュースで取り上げられる)
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