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2019年9月 3日 (火)

落語を用いた講座で人生会議(ACP)の周知

行政書士:生島清身のページをご覧いただきありがとうございます。

令和元年9月2日(月)埼玉県鴻巣市主催の在宅医療・介護連携推進事業市民講座で、「もしもの時に備えて!!笑って学ぶ創作落語講座~在宅療養を考える~」と題して、落語を交えてお話させていただきました。

会場の鴻巣市文化センター クレアこうのす 小ホールには200名以上の市民の皆様がお集まりいただき、終活をテーマの自作の落語「天国からの手紙」ではたくさん笑っていただき、有難く思いました。

落語「天国からの手紙」は行政書士の知識を生かして作ったもので遺言書の書き方が出てきますが、あの世へ逝くお母さんが子どもたちに向けて手紙を書くシーンがあり、想いを伝えることも大切なことだと感じていただける内容です。

落語のなかでは、病院であの世に旅立ったお母さんが「最期は家で静かに看取ってもらえたら、、」という考えを子どもたちにきちんと伝えてなかったことを後悔していますと手紙に記します。

今回の市民講座では、「人生会議(ACP)」の大切さを知っていただくことが目的の一つとしてありました。

「人生会議(ACP)」とは?
厚生労働省のホームページに「もしものときのために、あなたが望む医療やケアについて前もって考え、家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取組のことです。」とあります。

私は医療関係者ではないですが、行政書士として終活やエンディングノートのお話をするうえで終末期医療・延命治療について考えておくことはとても重要なことと思っていますので、「人生会議(ACP)」について私なりにお話させていただきました。

・「人生会議」は「死」と向き合うことにはなるが、死を意識することで限りある人生をどう生きようと「生きる」ことを考えることになる
・「死」は見方を変えたら「生ききる」こと
・「人生会議」は、どう生ききりたいか、悔いなく生ききるために、最期を託すことになる家族や医療・介護従事者にあなたのお考えをきちんと伝えるために話し合う
・どうしてそう考えるのか、あなたの価値観や人生観・死生観について同時に伝えることも大切
・「人生会議」は、状況が変われば、お考えが変われば、その都度お考えを伝え、話し合う
・「人生会議」をするのは、あなたの意思を最大限に尊重するため
・「人生会議」ができるのは幸せなこと、選択肢があるということ
・どんな選択肢がある?
・わからないこと、知りたいことがあれば本を読んだりセミナーを聴講したりして、ある程度延命治療等について知識を得て、そのうえでどう考えるか
・明日どうなるかわからないのは年齢問わず同じ、若い方も他人事と思わずに自分のこととして延命治療等について一度考えてみる

落語のなかのお母さんのように「きちんと考えを伝えておいたら良かったな~」と後悔しないために、落語のストーリーを思い返しながらお聴きいただくことで「人生会議」への理解をより深めていただけたのではないかと思います。

「最期は家で静かに看取ってもらえたら、、」という思いを可能にするための在宅療養のサービスについても簡単にお話しました。

「人生会議」という言葉、いいですね。

「人生会議」はACP(アドバンス・ケア・プランニング)の愛称ですが、「ACP」だと、なんのこっちゃ?です(^^;)

私の落語「天国からの手紙」は、「人生会議」のために作った落語ではないですが、あの世へ旅立つお母さんと家族の物語として、人生の幕を閉じるときに後悔しないよう家族や自分に関わる人たちに想いを伝えておくことが大事と考えていただける内容です。

「人生会議」の周知のためにしっくりくる落語やな~なんて思ってしまうほど(^^;)

講座終了後に、ニコニコとお帰りになる皆様をお見送りできることは本当に嬉しいです。

「死」を意識するテーマはなかなか取り上げづらい、でも落語があると会場が和やかな空気に包まれ、人生の最終章のお話もリラックスしてお聴きいただけるようです。

落語に感謝(^人^)

私は不妊治療の経験から、この世に生を授かることはすごいことだと感じ、このいのちを「悔いなく生きたい、生ききりたい」と考えるようになりました。私の根底にそんな思いがあるからこそ、このように「人生会議(ACP)」について話す機会をいただけるのかなと思います。

「人生会議(ACP)」の周知に私の話がお役に立つのでしたら、今後もぜひ続けていけたらと思います。

貴重な機会をいただきました鴻巣市の皆様に感謝申し上げます<(_ _)>(手話通訳のご担当者様にもお世話になりました)

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●落語を交えた講演に関するお問合せ先
きよみ行政書士事務所 生島清身(いくしまきよみ)
E-mail:kiyomijimusyo★nifty.com 電話:03-6884-1848
(★を@に変えてメール送信してください)

生島清身(天神亭きよ美)エンディングノート・落語講演予定・実績

●創作落語「天国からの手紙」(作/生島清身・所要時間25分程度)
<あらすじ>
息子二人、娘一人が見守る中、病室にて母があの世へ。
母は天国へ行き、天国への案内人と出会い、遺産が不動産中心で相続人が複数いると必ず相続争いがあることを聞く。そして、ペットの世話をお願いしている向かいのヨシ子さんに財産を遺したいときは遺言書が必要なことを教えてもらう。天国への案内人の指導のもと自筆証書遺言を作成し、更に息子・娘への手紙もしたためる。手紙には看取りについての考えを伝えてなかった後悔の念も書き記す。遺言書と手紙を病室に置いてきて、すぐに天国の入口に戻り、息子・娘の様子をあの世から見守る母。最初は言い争いをしていた息子・娘も、母からの手紙を読んで改心。思い残すことはもうないと三途の川を渡ろうとする母。そのとき大事なことを思い出す…。

10月6日(日)新宿で落語「天国からの手紙」を交えたセミナーあります!

<生島清身(天神亭きよ美)のプロフィールです>
行政書士・社会人落語家
大阪市出身、2015年8月より東京都在住。
秘書業務、インターネット関連業務を経験後、41歳で不妊治療をスタート。仕事を休業し治療に励む傍ら着物好きが高じNHK朝ドラ「ちりとてちん」の影響もあり本格的に上方落語を勉強。繁昌亭落語家入門講座修了時に高座名「天神亭きよ美」を授かる。その後、行政書士試験に合格し行政書士事務所を開業。不妊治療を通して生命誕生の神秘に気づき、相続業務を通して本当に大事な物は何かについて考えたことを形にするべく遺言をテーマに家族や人生について考える落語「天国からの手紙」を創作。2011年より落語を交えた笑って学べる終活関連講演を各地で行う。(朝日・読売・毎日・産経各紙面、NHKニュースで取り上げられる)


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