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2019年8月 1日 (木)

市民の意思決定支援事業で落語とエンディングノート

行政書士:生島清身のページをご覧いただきありがとうございます。

令和元年7月30日(火)開催の、令和元年度 横浜市戸塚区 市民の意思決定支援事業で、

「落語で笑って学ぶ!人生笑顔で!笑ンディングノート」

と題して、落語を交えてお話させていただきました。

会場は男女共同参画センター横浜のホールで、開演の1時間前に到着すると既に行列ができていて、スタッフの方が「市民の皆様が早くからお越しで並んで待っていらっしゃるんです」と教えてくださいました。

定員350名のところ、恐らく開演20分前ぐらいには満席となったようで、お帰りいただいた方も随分いらっしゃたそうです。猛暑のなかこんなに多くの方が足を運んでくださるとは予想だにしなかったので嬉しい驚きでした。(ご入場いただけなかった方々には大変申し訳なく思います)

満席の会場で、まずは相続遺言をテーマの自作の落語「天国からの手紙」をお聴きいただきました。看取りにも触れ、終活全般について考えていただけるような内容です。要所要所でとても反応良く笑ってくださったので、私も楽しく口演することができました。横浜の皆様は落語に馴染んでいる方が多いのかもしれません。

落語のあとは、戸塚区で作成された戸塚区版エンディングノート「わたしのライフデザインノート」を皆さんと一緒にページを繰りながら、お話をすすめていきました。(ウナシーが可愛いです!)

いつもお話していることとして、

・エンディングノートは死ぬ準備ではない、より良く生きるためのもの
・自分を客観視してあらためて自分と向き合うことができる
・少し先のことを想定しておくことで安心感につながる
・この先必要となるかもしれない支援制度について知るきっかけとなる
・家族や周囲の方と各人の人生観を確認するコミュニケーションツールとなり得る

これらの優れた面がエンディングノートにはあるのです。

今回、終活に大変参考になると思われる、直近で読んだ2冊の本にも触れました。

●『姑の遺品整理は、迷惑です』 著者:垣谷 美雨(双葉社)

小説でタイトル通りの物語なのですが、遺品整理をしていくなかでお嫁さんの心理的変化に惹きつけられ、生き方の参考にもなり得るお話です。迷惑という言葉とは裏腹にほっこりとした読後感がありました。

●『家族はなぜ介護してしまうのか-認知症の社会学』 著者:木下 衆(世界思想社)

認知症を取り巻く人や社会を深く掘り下げて分析した本、というと難しいように感じるかもしれませんが、どなたにも読んでいただけると思います。

「今介護をしている家族は、人類史上初めて、(認知症)患者のその人らしさを尊重するという問題に取り組んでいる世代、とすら言えるかもしれません。」という終盤のコラムの一文が印象に残りました。

「その人らしさを尊重する」

あたりまえのことのように思いますが、あたりまえではなかったのですね。でも、「その人らしさを尊重する」をあたりまえのことにしようと、関係者で知恵を絞り経験値を積み上げている。認知症介護の未来は明るい方へすすんでいるんだなと思いました。

今回、本のお話をしたのは、横浜市は大阪市と並んで400万冊という膨大な蔵書数の市立図書館を有していて、その社会資源を横浜市民の皆様に有効活用いただき意思決定するための知識を得ていただけたらと考えたからです。

昨秋、NHKの番組「AIに聞いてみた どうすんのよ!?ニッポン第3回 健康寿命」で、図書館をよく利用する人は健康寿命が長いというコンピュータの分析結果が出たのです。ぜひ図書館を利用して健康寿命を伸ばしていただきたいと思います(^^)

終演後、ご参加者の皆様をお見送りするときに、「楽しかったわ」「わかりやすかった」とお声がけいただき、とてもうれしかったです。

高齢者の皆様に「終活」の話が「楽しかった」と言っていただけるのが本当に嬉しいのです。落語があるからこそで、落語って素晴らしいですね。

横浜市戸塚区の皆様、ありがとうございました<(_ _)> 

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●落語を交えた講演に関するお問合せ先
きよみ行政書士事務所 生島清身(いくしまきよみ)
E-mail:kiyomijimusyo★nifty.com 電話:03-6884-1848
(★を@に変えてメール送信してください)

<生島清身(天神亭きよ美)のプロフィールです>
行政書士・社会人落語家
大阪市出身、2015年8月より東京都在住。
秘書業務、インターネット関連業務を経験後、41歳で不妊治療をスタート。仕事を休業し治療に励む傍ら着物好きが高じNHK朝ドラ「ちりとてちん」の影響もあり本格的に上方落語を勉強。繁昌亭落語家入門講座修了時に高座名「天神亭きよ美」を授かる。その後、行政書士試験に合格し行政書士事務所を開業。不妊治療を通して生命誕生の神秘に気づき、相続業務を通して本当に大事な物は何かについて考えたことを形にするべく遺言をテーマに家族や人生について考える落語「天国からの手紙」を創作。2011年より落語を交えた笑って学べる終活関連講演を各地で行う。(朝日・読売・毎日・産経各紙面、NHKニュースで取り上げられる)

生島清身(天神亭きよ美)エンディングノート・落語講演予定・実績


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