成年後見制度とエンディングノート落語講演会
行政書士:生島清身のページをご覧いただきありがとうございます。
令和元年6月15日(土)音更町文化センターふれあいホールで開催の令和元年度成年後見講演会で、
「創作落語で学ぶ 笑ンディングノートと成年後見」
と題して、落語を交えてお話させていただきました。
音更町社会福祉協議会主催(共催:音更町)で、成年後見制度に関する理解と利用促進のため、また市民後見活動に関する啓発のための講演会です。
まず初めに音更町社会福祉協議会の取り組み説明がありました。
音更町では過去4年間で52名の方が市民後見人養成研修を修了。社会福祉協議会が法人後見をされていて養成研修を修了された市民の方が法人後見支援員として33名登録されているというお話が印象に残りました。地域で地域の高齢者を見守っていく活動が実践されていて頼もしいですね。
そして私の出番となり、行政書士+社会人落語家という立場で創作したオリジナル落語「天国からの手紙」を口演させていただきました。重くなりがちなテーマも落語だと笑いながら楽しくお聴きいただけるので助かります。(落語の神様に感謝!)
創作落語「天国からの手紙」には成年後見のことは出てきませんが、相続遺言・終活をテーマに家族や周囲に自分の考えや想いを伝えておくことが大事と感じていただける内容です。
自分自身で財産を管理し守っていくのは基本的なこと。そして人権擁護という観点から、財産をどう遺すかという意思を明確にしておくために遺言書を作成しておくことも大切なことと思います。
判断能力が衰えて自分自身で財産管理できなくなったときにご利用いただける制度として成年後見制度があるわけですが、その際にも遺言書があれば後見人等は本人の意思に沿って財産を管理し次の世代に遺すことができますね。
一般の方は、いきなり「成年後見制度」と聞いてもピンと来ないかもしれません。
「相続」はどなたもイメージしやすいので、財産をどう遺すかというところから、もし財産管理が自分でできなくなったときにご利用いただける制度として「成年後見制度」がありますよとお話をすすめていきました。
難しい言葉は極力使わず、
・「法定後見制度」はどのようなときに利用を考える?
・手続きは誰がする?
・援助者(後見人等)はどのようにして選ばれる?
・援助者(後見人等)に選任されるのはどんな人?
・援助者(後見人等)の業務例
・必要な場合の死後事務例
・「任意後見制度」について
できるだけわかりやすくと心がけて解説しました。
「成年後見制度」を一度の講演会ですべて理解することなんてできません。私もできません(^^;) ご来場者様が1つでも2つでも新しい発見をしていただけたらそれでいいのではと思います。
最後に「エンディングノート」のお話をしました。
エンディングノートは「死ぬ準備」をしているようで、、と敬遠される方もいるかもしれません。確かに「死」を意識することにはなりますが、この世の期限を意識することで、ではこの限りある人生をどう生きよう、悔いなく生きるには?と自然と「生きる」ことを考えることになります。
終末期医療、葬儀やお墓、相続といった現実問題についてある程度想定し考えをまとめておくことで安心感につながっていくと思いますし、また、将来もし判断能力が衰えて自分で自分の考えを伝えられなくなったら、書いておいたエンディングノートが自分の考えを語ってくれるノートにもなりますね。
成年後見制度を利用する際にもきっと助けとなるはずです。
創作落語「天国からの手紙」には、天国の入口の手前まで行ったお母さんが、やっぱり伝えておきたいことがあると子どもたちにお手紙を書く場面があります。落語の場面を思い出していただくことで「これは伝えておかなくちゃ」「お手紙書こう」「エンディングノートを書こう」と思っていただけたら嬉しいです。
いま放映中のNHK朝ドラ「なつぞら」のなっちゃんが育った北海道十勝にこのタイミングで来られたこと、朝ドラファンとしてとっても嬉しい心に残る講演会となりました。
音更町の皆様、大変お世話になりありがとうございました<(_ _)>
●落語を交えた講演に関するお問合せ先
きよみ行政書士事務所 生島清身(いくしまきよみ)
E-mail:kiyomijimusyo★nifty.com 電話:03-6884-1848
(★を@に変えてメール送信してください)
<生島清身(天神亭きよ美)のプロフィールです>
行政書士・社会人落語家
大阪市出身、2015年8月より東京都在住。
秘書業務、インターネット関連業務を経験後、41歳で不妊治療をスタート。仕事を休業し治療に励む傍ら着物好きが高じNHK朝ドラ「ちりとてちん」の影響もあり本格的に上方落語を勉強。繁昌亭落語家入門講座修了時に高座名「天神亭きよ美」を授かる。その後、行政書士試験に合格し行政書士事務所を開業。不妊治療を通して生命誕生の神秘に気づき、相続業務を通して本当に大事な物は何かについて考えたことを形にするべく遺言をテーマに家族や人生について考える落語「天国からの手紙」を創作。2011年より落語を交えた笑って学べる終活関連講演を各地で行う。(朝日・読売・毎日・産経各紙面、NHKニュースで取り上げられる)
生島清身(天神亭きよ美)エンディングノート・落語講演予定・実績
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